先日、祖父が亡くなった。82歳。最近の高齢者にしては、早い死だったと思う。
祖父は、家族・親戚・ご近所からも変人扱いされているような爺さんだった。
大きな農家の末っ子。甘やかされて育った道楽息子。そんなのが大人になった感じ。
どちらかというと引きこもりがちな、人前には出ないおとなしい人だったのを覚えている。
酒を飲むと、暴れはしないが、人に迷惑をかけた。そんなじいさん。
仕事が好きではなく、道楽すき。テレビと絵が好き。ヤクザ踊りという踊りを酒を飲むと踊る。
なんとなく、頼りがいのない、孤独な爺さんだった。
本当は、すごく優しい人だったんだろうと思う。
何も話さない分、何かを我慢しているように見えた。
小さい頃は、よく遊んでくれた。
でも、大きくなるにつれ、そんな爺さんに嫌気がさし相手にもしなかったこと覚えている。
僕は、全く最悪だ。
実家とは、ほとんど連絡も取り合わなかった。だから、爺さんのことも全く知らなかった。
「歩けなくなってきた」そう聴いたのはついこの間。
要介護認定を受けて、これからサービスを利用するかいなかの時だった。
庄内に研修の後、アパートでいる時だった。
夜の11時過ぎた頃だった。
「爺さんが死んだ…」
実家に行って、病院から家に爺さんの遺体が来たのが1時過ぎ。
真っ白な顔だった。死んでいるともわからない感じだった。今にも起きそうで…
何かしてやれなかったのだろうか…
僕は、つまらん意地と、小さなプライドで家を失い、
管理者という立場で、多くの人を支えているように見えて
一番大事な身近な人を支えられていない人間になった。
家族、親戚一同のまえでいることが精神的に苦痛だった。
自己責任。
ぼくはいったい何をしてるのだろう?
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